以前書いたように私は、金融機関のリクルーターを長いことしてました。
そんな体験談を少し。
今はもう何の関係もないので、書きたいこと書きます。
評判がよければ、その2以降も考えます。

「あなたが落とされる10の理由」

1、見た目が悪い
そんな、ひどい、なんて言わないでね。
美男美女しかダメって訳じゃないですから。
これはほとんど男性の話。
無精ひげ、髪の寝癖、白い靴下、よれたYシャツ、油の浮いたメガネ。
思い当たるところはないですか?
こういう人は「当たり前のことが出来ない」と思われて当然です。

2、挨拶が出来ない
偉そうに、と思われるかもしれないですが、挨拶は身なりに並んで、最も基本的なビジネスマナーです。

3、敬語、丁寧語が使えない
2、と同じですね。

4、字が汚い
これも男性に多い
上手の対義語ではないですよ。
上手いの対義語は下手です。
下手でも良いんです。自分なりに丁寧に書いて下さい。
「見てもらう」書類なんです。
企業だって見てもらう「会社案内」や「HP」に趣向を凝らしてるでしょう。
応募書類はあんまり汚い人いないけど、その場で書く書類も油断大敵。

5、所謂「リクルートスタイル」以外の服装
これは金融等、割と堅めの業界特有かも。
いや、別に良いんですよ。どんな服装でも構いません。
ただ、こちらとしては期待するんですよね。
金融では比較的珍しいし。
「お、青シャツだ。生意気そうな奴が来たぞ」って感じです。リクルートスタイルの学生よりも凄い楽しみ。どんな個性を発揮してくれるかなと。
その分ね、普通だったときの落胆が大きいのですよ。「なんだ、こんなもんか」って感じです。
期待が大きい イコール 面接官の求める水準が上がってしまうんだね。
普通にしてれば通過していたかもしれないのに。
自分でハードル高くしてるようなもんですわ。
逆に期待通りだと評価したくなります。
ハイリスクハイリターン商品ですね。

6、一つ一つの話が長い。
ほとんどの場合、面接官は話の内容に優劣をつけていないのです。まあ、論理が通っているかどうかを聞きながら確認する程度。
もっと大事なのはコミュニケーション。「会話のキャッチボール」がきちんと出来るかチェックするために面接してるのです。
話の内容で優劣つけるなら、作文で決めればいいわけだし。
質問への答をとうとうと話したり、ひどいケースではこちらの合いの手をさえぎったりする学生さんいます。
フラストレーションがたまる奴 イコール 一緒に働きたくない人 になってしまうんです。
長くても、こっちは
「うんうん、ははは」
って聞いてます。仕事ですし。良い印象を持って帰って欲しいですから。そのときはご縁がなくてもビジネスで一緒になることもあるかもしれないし。
だから、学生さんは
「言いたいこと全部言えた。話も受けてた。うまくやれた」って思っちゃうんですよね。

7、資格を強調する人
別に言うなというわけではないですが、大事なのは資格を持っている、とか、取るつもりという事実ではなく、資格を取ろうと考えた動機とか、その課程で興味を持ったことなのです。
この会社で資格を生かそうという「志」を見せて欲しいのですよ。

8、落ち着きがない人
手遊びしたり、髪触ってみたり。
非常に気になります。
気もそぞろって感じで。

9、タイミングが読めない人
同業社ってだいたい同じ時期に採用試験したり、内定出したりするでしょ。
これって同業他社を見比べてもらいつつ、短期間に採用活動を終わらせるためなのですよ。
その業界を志望している学生さんはこのタイミングを見誤らずに、入社する企業を決めないといけないのです。
いつまでたっても「まだ迷ってます」なんて言ってると企業も
「こいつはもういいや。次の学生さんにしよう」
って思っちゃいます。
企業としては一番良い学生を取るよりも、求めるレベルに達した中から人数を確保するほうが大切です。

10、「御社第一志望です。」って言えない人
後ろめたいと思うでしょ。
社交辞令だと思ってください。
企業もわかってますから。話半分で聞いてます。
でも、わかっていても
「なかなか可愛い奴だな」って思っちゃいますから。
髪切った女性に「その髪型いいね」っていうでしょ。本当はそんなこと思ってなくても、うしろめたくないでしょ。
女性も「また冗談言って」と話半分で聞いていても嬉しいもんでしょ。
そういうもんです。

感想お待ちしております。

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